こんにちは、uchi+SOTOの大谷です。先日9月29日は中秋の名月でしたね。みなさまは満月をご覧になられましたか?私は車の助手席から眺めておりました。 現代ではなかなかお月見をする機会はないですが、昔は「月見台で月を愛でる」という風習がありました。「月見台」とは月を見る場所のことをいいます。(ちなみに、uchi+SOTOの住所には「月見台」が入っています。)中でも京都にある桂離宮の月見台が有名で、古書院の濡れ縁から張り出した竹簀子(たけすのこ)張りの露台になっています。 中秋の名月が正面に昇るようにと、方位も計算し尽くされています。桂離宮は江戸時代初期に皇族の八条宮家が造営した宮廷庭園で、いわゆる別荘でした。「日本庭園の最高傑作」と称され、昭和初期に桂離宮を訪れたドイツの建築家、ブルーノ・タウトが絶賛したことでその名を馳せたといいます。 このような庭園だけではなく、昔は月見台を設けた一般の住宅もたくさんあったそうです。お家に「月見台」と名の付くものはなくても、ウッドデッキやテラスなど、月を眺められる場所があればそこが月見台になります。 自分だけのお気に入りの空間で月を眺めながら物思いにふける‥そんなお家に住めたら素敵ですよね。