南天

南天とは、平安時代に中国から渡り、古来より鎮咳
の生薬として、 縁起ものの木として日本で親しまれ
た植物。
日本ではナンテンが「難転」~難を転じて福となす
~に通じることから、縁起木として愛されてきました。
戦国時代には、武士の鎧びつ[鎧を入れておくふた付き
の箱]に南天の葉を収め、出陣の折りには枝を床にさし
、勝利を祈りました。
正月の掛け軸には水仙と南天を描いた天仙図が縁起物と
して好まれたようです。
江戸時代になると、南天はますます縁起木として尊ば
れるようになります。
江戸の百科事典「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)」
には、南天を庭に植えれば火災を避けられる。
とても効き目がある(現代語訳)という記述があります。
江戸時代にはどこの家にも南天が火災よけとして植えら
れるようになり、さらには悪魔よけとして玄関前にも植
えられるようになりました。
こうした習俗は今も日本の各地に残っています。

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南天・千両・万両の違いについて、今回は万両!
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