こんにちは、uchi+SOTOの木下です。 玄関周りにスロープを設置する事について、ご紹介します。 外構にスロープを設置するメリットとは、車椅子や高齢者の方やベビーカーなどで通行しやすい事です。 スロープを設けることで、段差がなくなり、足の不自由な方が歩く際にも、転倒の危険が軽減できます。 車イスの幅は手動なら約63cm・電動なら約70cm以下と設定されていますので、80cm程度の幅があればほとんどの車いすは通ることができます。 設計は余裕をもって幅90cm以上が理想です。(手すりを設置している場合は、手すりの内側からの距離です) スロープの勾配は、建築基準法とバリアフリー法のそれぞれで基準が異なります。 勾配は建築基準法で1/8以下(1mの水平距離に対して、高さが約8㎝上がること)、バリアフリー法1/12以下(1mの水平距離に対して、高さが12cm上がること)車いすを自走する場合は1/15以下の緩勾配が望ましい。スロープ内で回転する場合は、水平な幅150cm程度のスペースが必要です。距離が長くなる場合は、9m~10m程度に踊り場(平坦)や折り返しを設けることが、使い勝手のいいスロープになります。 上記の計算から、スロープを設置するにはある程度のスペースが必要になります。 又、床材の素材選びには注意が必要です。レンガ敷きや石張りの場合は、目地の大きさや深さなどの仕上げの程度によって、車いすのキャスターがはまって抜けなくなったり、走行時の衝撃が大きかったり、杖がひっかかりすることがあるので注意が必要です。水たまりが出来ない様に平坦で滑りにくい舗装仕上げとし、手すりは手触りや耐久性に配慮して出来るだけ連続させて設置することが重要です。