こんにちは、uchi+SOTOの大谷です。
前回に引き続きお家の囲いでできる防災対策、今回は「生垣」についてご紹介していきます。

(前回の記事はこちら→ブロック塀やアルミフェンスによる防災効果

 生垣による防災効果

・防音効果
・空き巣対策
・美しい街並み形成
・空気の浄化作用   など
設置すると様々なメリットがある生垣は、
              防火作用も兼ね備え、震災時には大きな効果を発揮してくれます。

大震災直後の都心部の街並みイメージ

樹木は葉、幹、根すべてに水分を含んでいるため、火災発生時に火の広がりを抑制します。

火災を再現した実験では、
 ・生垣がないところでは15分で隣家に延焼した
   のに対し、
 ・生垣があるところでは30分を過ぎても延焼することなく、
  そのまま鎮火したという結果が出ているそうです。

ただ、樹木であればなんでも良いというわけではなく、逆に燃えやすい樹種もあるので注意が必要です。
防火対策には常緑樹が高い防火力を発揮し、スダジイ、サンゴジュ、イヌマキなどが生垣に適しています。

生垣に限らず「緑の効果」は他にもあり、阪神淡路大震災の調査員によると
・街路樹が倒壊する家屋を支え、がれきが道路を遮断するのを防いだ
・建物周りの緑がガラスやタイル、看板などを柔らかく受け止める緩衝材の役割をした
・根が植栽基盤の崩壊を防いだ
                          などの結果が報告されています。

生垣のある街並み

このようなことから、生垣はお手入れが面倒かもしれませんが、そのデメリットよりもメリットの方が断然大きいように感じます。

高槻市には生け垣設置助成金制度があるので、ご興味のある方はホームページをご覧ください。