こんにちは、uchi+SOTOの大谷です。また庭木におすすめの落葉高木を、順に3種類ご紹介しています。また2種類目の今回は、可愛らしく食用にもできる実が人気のジューンベリーです。前回記事 〉〉ハナミズキ ‐ 庭木におすすめの落葉高木 ジューンベリー 分類 バラ科 ザイフリボク属別名 アメリカザイフリボク原産地 北アメリカ樹高 3~10m花期 4月下旬~5月上旬 ジューンベリーは、その名の通り6月に赤い果実を実らせる花木です。自然の雑木のような樹形で、和洋どちらの庭にも合わせやすく人気があります。北アメリカが原産のザイフリボク属ですが、日本にもザイフリボク(シデザクラ)という木が自生しています。大きく育つジューンベリーは地植えがおすすめで、日当たりのよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが、花や実を充実させるためには1日のうちの半日、特に午前中に日が当たる場所が望ましいです。極端に乾燥せず、水はけや水持ちのよい土壌が適しています。また、耐寒性や耐暑性があります。 花と実と葉 ジューンベリーの花は4~5月頃、新葉が展開する前に小さく白い花をたくさん咲かせ、とても見応えがあります。圧倒的な花数で花期が短く、開花中に新葉が展開していく様子は桜と似ています。単植でも結実するジューンベリーは、5月頃から実を付け始め、6月下旬頃には完熟します。赤い実が黒ずみ、触れると落ちてしまうくらいが食べ頃です。酸味が少なく甘みのある果実は生食できるほか、ジャムや果実酒などにして楽しむことができます。野鳥も好んで食べにくるので、収穫したい場合は防鳥ネットを張るなどの対策が必要です。丸みのある葉は可愛らしく、秋に紅葉します。 剪定 ジューンベリーは自然樹形で育てることができるので、剪定は休眠期の12~2月にすかし剪定(伸びすぎた枝や混み合った枝を切ること)を行う程度で済みます。また、ひこばえ(新しい枝が根元から出ること)が出やすいため不要な場合は根元で切り、株立ちにしたい場合はそのまま育てることも可能です。樹高を低くするための剪定は、果実の収穫直後に行います。 病害虫 病気の心配はほぼありませんが、乾燥状態が続くとうどんこ病にかかります。ジューンベリーにつきやすい虫はアブラムシやテッポウムシなどで、テッポウムシは木の内部を食害し、最悪の場合枯死してしまいます。また、駆除などに薬剤を使用する場合、果実の収穫は控えましょう。 庭木選びに悩まれている方は、ぜひお気軽にご相談ください。またま