こんにちは、uchi+SOTOの大谷です。また1年中緑の葉っぱが楽しめる常緑樹。またそんな常緑樹の中から庭木におすすめの樹種を3種類、順にご紹介したいと思います。また2種類目の今回はソヨゴです。また前回記事 〉〉シラカシ - 庭木におすすめの常緑高木 ソヨゴ 分類 モチノキ科 モチノキ属別名 フクラシバ・ソヨギ・フクラモチ原産地 関東以西・四国・九州・台湾樹高 3~10mまた開花 5~6月また結実 9月(完熟時期10~11月) 環境・用途・育て方 ソヨゴは日当たりのよい場所から半日陰で育てることができます。生長が緩やかであまり場所を取らないので、狭い場所やシンボルツリーにおすすめです。耐陰性があり日陰でも葉が落ちないため、目隠しとしても活躍します。ある程度の日差しがあれば緑色の葉を維持でき、萌芽力があるので日陰の剪定にも耐えることができます。反対に、西日が強い場所では葉が黄色くなることがあるので、避けるのが望ましいです。ソヨゴは根が浅いので、植え付け時には支柱をし乾燥したらたっぷりと水をやります。根が張れば水やりは必要ありません。 名前の由来 ソヨゴは、風に揺れると葉同士が擦れて音を立て「風にそよぐ」ことから名付けられました。昔は薪としても使われており、火にくべると葉の内部に保持されている水分が蒸発し膨らみます。このことからフクラシバ(膨ら柴)とも呼ばれています。 花と実と葉 花は直径約5mmと小さく、緑色がかった白色をしています。雌雄異株で雄木には雄花、雌木には雌花を咲かせます。雄花は枝先に集散状に(密集して)咲くのに対し、雌花は雄花よりも長い花柄の先に一つずつ花をつけます。ですので、雄花の方が花数は多くなります。実は雌木に生りますが、近くに雄木がないとうまく結実しないことがあります。葉の間から伸びる花柄(2~4cmほど)の先にぶら下がるようにして赤く小さな実をつけます。10~11月頃に熟すと野鳥が食べに来ますが、人間の食用にはなりません。葉は先の尖った楕円形で、縁が緩やかに波打っています。葉の表面にはやや光沢があり、濃い緑色をしています。 雄花 雌花 剪定 自然に樹形が整いやすく生長が緩やかなソヨゴは、あまり剪定をする必要がありません。剪定を行う場合は、2~3月頃に不要な枝を取り除き風通しを良くする程度で済みます。 病害虫 ソヨゴは比較的病害虫に強く、特に毛虫の被害に遭いにくい庭木です。日当たりや風通しが悪いと、すす病の原因となるカイガラムシやアブラムシが発生することがあります。これらを発見したら、薬剤散布や手作業での除去が必要となります。また