こんにちは、uchi+SOTOの大谷です。
外構図面に書かれていることばは、日常生活ではなかなか耳にする機会がないと思います。
そこで外構図面によく出てくる用語【前編】では、必ず図面に登場することばを2つご紹介します。

BM(ベンチマーク)
BMとは敷地の基準となる高さのことです。
BMを±0とし、これを基に後述する「設計GL」を設定していきます。
周囲の高さもBMを基準とし、±で表します。例えば、BMより300mm(30cm)高いところは「+300」、低いところは「-300」と表記されます。※外構図面では長さの単位はmmを使用します。
敷地と接する道路にある、境界プレートや側溝の天端、マンホールなどをBMとすることが多く、建築中に絶対動かないものを設定します。

設計GL(グランドレベル)
設計GLとは建物を建てる地盤面の高さのことをいいます。
「せっけいジーエル」と読み、「設計GL=BM+500」などと表記されます。
設計GLは敷地の状況や建物の位置などを考慮した上で決定しますが、この高さ設定によって工事費用や生活のしやすさにも大きな影響を与える重要なポイントになります。
GL設定が高すぎると土留めや階段の段数が増えたり、駐車場が急勾配になってしまう可能性があります。逆に低すぎると必要な勾配が取れず雨水の処理ができなかったり、敷地内に隣地の雨水が流れ込んでくる恐れなどがあります。