やさしい外構を設計_照明と光害 こんにちは、uchi+SOTOの木下です。前回は、やさしい外構として ・アプローチ・スロープ・階段の設計 ・屋外手すり ・土間仕上げ ・高低差 ・やさしい外構を設計_敷地と道路の段差と少しだけ車庫土間 についてご紹介をさせて頂きました。 ①以前の記事⇒やさしい外構を設計_アプローチ・スロープ・階段等 ②以前の記事⇒やさしい外構を設計_屋外手すり ③以前の記事⇒やさしい外構を設計_土間仕上げ ④以前の記事⇒やさしい外構を設計_高低差 ⑤以前の記事⇒やさしい外構を設計_敷地と道路の段差と少しだけ車庫土間 合わせて読んでいただけると嬉しいです。 今回は、照明と光害について、住環境設備とは、を考えたいと思います。 照明をどの位置に設計をしたらいいのかを、いくつかご紹介します。 さて、照明には沢山の種類、そして、設置場所の検討が必要になります。 ・アプローチから玄関までの距離がある場合 ⇒ 屋外灯を設置を検討する。 ・玄関の上り口と下り口 ⇒ 位置を示すために足元灯を設け、段差のある場所を周知させる。 ・階段の段鼻部分 ⇒ ラインライト等で段鼻位置が確認できる様に設置する事を検討する。 ・動線 ⇒ 建物の影で明暗が出ない様に、照明を設置する場所等を検討する。 やさしい外構として、考えてまいりましたが、実は近年「光害」というものが、問題視されています。「光害」とは、主として照明対象範囲外に照射される「漏れ光」によって、引 き起こされる障害です。 ちなみに、【ひかりがい】と読みます。 主な光害としては、 ① 人間の諸活動への影響 (a) 居住者への影響(住居窓面) (b) 歩行者への影響 (c) 交通機関への影響(自動車、船舶・航空機) (d) 天体観測への影響② 動植物への影響 (a) 野生動植物 (b) 農作物・家畜(農作物、家畜)③ エネルギーの必要以上の浪費(CO 排出) 2 などがある。 適切な照明とは ・目的のもの(範囲)を必要な明るさに照射するも のである。 ・目的以外の場所を照らす光は、エネルギーを浪費すると、 ともに、周囲 に不必要な「まぶしさ」を与える。 ・視認性、安全を低下させる。 など、様々な悪影響 をもたらすことになる。 そして、このことを正しく理解し、照明目的を考えて、目的方向 以外への光の漏洩を 防止することが光害防止の基本である。 (環境庁の光害についてのHPです。 詳しくはこちらをご覧下さい) 必要な場所に必要な照明を。明るくなりすぎるのであれば、目隠し塀や目隠しフェンス等を設置して、そして近隣への対応も考える事も大切だと思います。よりよいご近所付き合いにも必要な配慮では、ないでしょうか。外構を計画する際には、やさしさもプラスして頂けたら、よりよい「つなぐ庭」が出来るかと思います。読んで頂き有難うございました。