こんにちは。大阪府高槻市で外構工事を手掛けている uchi+SOTO です。

― 照明計画と光害の正しい理解 ―

外構における照明は、夜間の安全性や防犯性を高めるために欠かせない設備です。 しかし一方で、近年では照明の使い方によって「光害(ひかりがい)」が発生し、周辺環境へ悪影響を及ぼすことが問題視されています。

そこで uchi+SOTO では、ただ明るいだけの外構ではなく、住む人にも近隣にもやさしい外構を目指して照明計画を行っています。 今回は、照明の設計ポイントと光害への配慮について、さらに深く掘り下げてみたいと思います。

1. 外構照明の基本設計

照明は“ただ明るければ良い”わけではありません。 つまり、必要な場所に、必要な明るさで、目的に沿って配置することが大切です。

アプローチ

玄関まで距離がある場合は屋外灯の設置を検討します。足元が見えることで歩行の安全性が高まり、防犯にも効果があります。
さらに、アプローチは家の「顔」となる部分でもあるため、照明の色温度(電球色・温白色など)を選ぶことで、帰宅時の安心感や住宅の雰囲気を演出できます。
そこで、玄関の上り口・下り口では段差がある場所に足元灯を設けて位置を示します。転倒防止に役立ち、夜間の帰宅時も安心です。

玄関の上り口・下り口

段差がある場所には足元灯を設けて位置を示します。転倒防止に役立ち、夜間の帰宅時も安心です。 特に、高齢者のいるご家庭では段差の“見える化”が事故防止に直結します。

階段の段鼻

段鼻部分にはラインライトなどを使い、段差の視認性を高めます。階段の陰影が強いと段差が見えづらくなるため、 そのため、「影を消す照明」を意識することがポイントです。

動線

建物の影で明暗差が生まれないよう、照明位置を丁寧に検討します。影が多いと不審者が潜みやすくなるため、防犯面でも重要です。 また、動線照明は生活動線に合わせて配置すると使い勝手が向上します。

  • 玄関から駐車場
  • 駐車場から勝手口
  • 裏庭への通路
2. 外構照明が担う防犯機能

外構全体を適度に照らすことで暗がりを減らし、不審者の侵入を抑止できます。 ただし、明るすぎる照明は近隣の生活環境を損ねることもあるため、明るさのコントロールが欠かせません。

タイマー調光タイプの照明

例:LEDフラットランプ(タイマー調光タイプ)

  • 暗くなると自動点灯
  • 深夜は30%の明るさに自動切替
  • 光害に配慮した常夜灯として機能

このように、「夜は明るく、深夜は控えめに」というメリハリが、住環境にも近隣にもやさしい照明計画です。

消灯タイマ付EEスイッチ

門灯・ポーチ灯・庭園灯におすすめです。

  • 暗くなると自動点灯
  • 設定時刻で自動消灯
  • 消し忘れ防止で省エネにも貢献

結果として、防犯と省エネを両立できるため、高槻市でも採用されるご家庭が増えています。

3. 光害(ひかりがい)とは

光害とは、人工の光が過剰または不適切に使われることで、人の健康・生態系・天体観測などに悪影響を及ぼす環境問題です。 環境省のガイドラインでは、「目的以外の場所を照らさないこと」「光の漏洩を防ぐこと」が基本とされています。

光害が及ぼす主な影響

  • 居住者へのまぶしさ・睡眠妨害
  • 歩行者や運転者の視認性低下
  • 天体観測への影響
  • 野生動物・農作物への悪影響
  • 不必要なエネルギー消費(CO₂排出)

たとえば、外構で起こりやすい光害の例としては、隣家の寝室に光が入る、道路に強い光が漏れて運転者の視界を妨げる、庭木のライトアップが明るすぎて近隣に反射するなどが挙げられます。

外構で起こりやすい光害の例
  • 隣家の寝室に光が入る
  • 道路に強い光が漏れ、運転者の視界を妨げる
  • 庭木のライトアップが明るすぎて近隣に反射する
  • 高所のスポットライトが空に向かって照射される

このように、外構照明は住宅街という“生活の場”に設置されるため、光害への配慮は欠かせません。

4. ガーデンライトの選び方

照明の電源方式によって、設置方法や防犯性が変わります。 そこで、代表的な3種類を比較してみます。

ソーラーライト
  • 設置が簡単
  • エコだが防犯性はやや弱い
  • 明るさが安定しないこともある
100Vライト
  • 明るさが十分で防犯性が高い
  • 電気工事が必要でコストは高め
  • 長期的には安定した照明が得られる
12Vライト
  • DIY設置が可能
  • 節電性能が高く、防犯と美観の両立に向く
  • 庭のライトアップに最適
5. ガーデンライトの種類と設置場所

① ポールライト
広範囲を照らし、威嚇効果も高い。玄関アプローチ・庭の入口・駐車場に最適。
② ウォールライト
壁面を柔らかく照らす間接照明。ガレージ壁・駐車場・玄関横におすすめ。
③ 埋込ライト
足元をさりげなく照らし、外観を損なわない。テラス・裏庭・ステップに向く。
④ スポットライト
木や壁面を引き立て、暗がりを減らす。シンボルツリー・花壇・壁面に最適。

6. やさしい外構のために

照明は防犯のために必要ですが、明るすぎる照明は近隣への負担になることもあります。 だからこそ、必要な場所に必要な光を届けることが大切です。
さらに、もし明るさが気になる場合は、目隠し塀やフェンスで光の方向を調整することも有効です。
外構は「住む人」と「近隣」と「環境」をつなぐ空間。 そして、やさしさをプラスすることで、より良い“つなぐ庭”が生まれます。

外構工事をご検討の方は、ぜひ uchi+SOTO までお気軽にお問い合わせください。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(2026年7月23日一部内容を更新しました。)